こんばんは。南三陸ミサンガプロジェクト・東京本部の荒木です。
あいかわらずホットな残暑が続いていますが、皆様お元気ですか?
南三陸ミサンガプロジェクトではスタッフ皆、元気です。
が・・・!!!悪いニュースと良いニュースが一つずつ。
まずは悪いニュースを、ちょっとだけ。
実は春あたりからスタッフの近親者に事故があったり、病気で手術したり、骨折したりと、様々な災難が続いていました。
矢継ぎ早に訪れた災難に、みんなテンヤワンヤでしたが、お盆頃には少しだけ一段落して、今では穏やかな日々が戻りつつあります。私もとってもホッとしているところです。
南三陸は小さな街で情報の良し悪しに関わらず、噂がすぐに広まってしまう為、今日までブログには書かずにいました。
ようやく少し落ち着いたので、いつも御支援、御心配してくださる皆様に、スタッフ達の近況を簡単にお知らせした次第です。
相変わらず、不安定なプロジェクトで頼りないばかりですが、ずっと変わらず支援してくださる皆様に、いつもみんなで感謝しています。本当に有難うございます。
さて、次は良いニュース!
9月1日(土) ~10月3日(水)まで、藤田観光株式会社さんが運営する5箇所の事業所で行われる”岩手・宮城 三陸応援 絆フェア”にて南三陸ミサンガが販売されます!
【みんなでつなぐ、三陸の未来と笑顔】(HPより抜粋)
岩手・宮城の両県に跨る三陸海岸の動脈「三陸鉄道」。現在、北リアス線の一部と南リアス線全線が運休している中、一刻も早い復旧を目指し、改修作業や観光客誘致に全力で取り組んでいる方々がいます。
藤田観光では、沿岸地域の食や文化、特産品、観光スポットなど、 元気な三陸エリアの魅力を広くご案内することで、観光PR のお手伝いをするとともに、一日も早い全線復旧と日々の生活を取り戻せるよう願いを込めて、「岩手・宮城 三陸フェア」を開催いたします。
開催される会場は下記5箇所です
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椿山荘
〒112-8680 東京都文京区関口2-10-8 TEL:03-3943-1111(代表)
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フォーシーズンズホテル椿山荘 東京
〒112-8667 東京都文京区関口 2-10-8
TEL:03-3943-2222(代表) FAX:03-3943-2300
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箱根ホテル小涌園
〒250-0407 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1297
Tel.0460-82-4111 Fax.0460-82-4123 E-mail.
info@hakoneho-kowakien.com
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太閤園
〒534-0026
大阪市都島区網島町9-10 TEL/06-6356-1110(受付時間 9:00~19:00)
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京都国際ホテル
〒604-0051
京都府京都市中京区 堀川通二条城前 TeL 075-222-1111(代)
プレスリリースはこちら
http://digitalpr.jp/r/2160
キャンペーンページはこちら
http://www.fujita-kanko.co.jp/campaign/tohoku2012_fall/index.html
各施設のレストランでは、東北の食材をつかったお料理を楽しめるキャンペーンも同時開催されています。
http://www.fujita-kanko.co.jp/campaign/tohoku2012_fall/index.html#03
【ふるさとの魅力再発見キャンペーン】
期間中、レストランやご宴席等で、東北地方のお酒や、食材などの地産品を取り入れ、ふるさと東北の魅力をお伝えしてまいります。
<地産品一例>
「 気仙沼産のふかひれ」を使用したお料理、岩手の「南部美人」や福島の「黒人気」など東北を代表するお酒
※使用する地産品については各施設ごとに異なります。
そして藤田観光さんが、店頭用にこんな可愛いPOPも作ってくれました!
今回は全国5箇所に分散しての直接販売となります。
そして、藤田観光さんのイメージフラワーである椿をヒントに、限定ミサンガも制作しました!
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椿の花をイメージした
カメリアレッド |
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椿の葉をイメージした
カメリアグリーン |
カメリアレッドとカメリアグリーンの2点は、藤田観光さんで行われるフェア限定販売なので、気に入った方は是非、お近くのフェア会場まで足を運んでいただけると嬉しいです。
今回の経緯をお話しますが、長くなるので忙しい方は飛ばしてくださいね。
この話は、3ヶ月前の6月頃に突然届いたメールから始まりました。
”秋に行われる当社施設の東北フェアに、南三陸ミサンガプロジェクトさんのミサンガを1000本販売したいのですが、いかがでしょうか?” という内容のお問い合わせでした。
藤田観光さんが経営される椿山荘は、美しい日本庭園と、東京でもホタルが見られる数少ない名所として知られる宴会会場です。
私も、とある結婚式場で映像オペレータをしており、椿山荘さんの素晴らしいお庭や、生態系を意識した自然な環境作りへの取り組みの噂をかねてから耳にしており、いつも感銘を受けていました。
そんな、素敵な企業さんから、お声をかけていただけるだなんて、想像だにしていなかっただけに感激もひとしお。
実際に担当者の方にお会いしてみると
”私達のグループは長年、全国各地の様々な地域で施設を運営させていただいています。藤田観光グループが長い間、全国各地で受け入れられたのは、地元の方々に支えられてきたからこそだと自負しています。”
と冒頭におっしゃいました。
そして、担当者の方が続けておっしゃるには
”私達は実際に被災地を周って支援活動をしながら、時を追って必要となる支援の形が変わりつつある被災地の現状も見てきました。そんななかで、我々がやるべき支援活動はなんだろうか?と迷った時期もあります。なにしろ被災地支援には大小さまざまな形があり、私達ができることにも限りがあります。そのうちに私達は、’地元に根付いた活動で、かつ土地の人たちを直接支援できるプロジェクトにかかわりたい’という想いが強くなりました。それこそが、地元の方々に支えられてきた藤田観光グループの原点であり、今後もそんな風に歩んでいきたいと考えているからです。そうやって試行錯誤しているうちに、南三陸ミサンガプロジェクトさんのHPに出会いました”
ということでした。
私達にとっては、なによりも嬉しい言葉です。
被災地では甚大な被害を受けながらも、なんとか立ち上がろうと地道に進む人たちがいます。
南三陸ミサンガプロジェクトのスタッフもそのなかの一部です。
三陸各地には、そんな方々が沢山います。
私が関わっているスタッフ達よりも、もっと苦しい状況に立たされている方々が沢山います。
漁師の方々、農家の方々、お子さんを失った方、それぞれ状況や背負うものは違いますが、”いつまでも皆さんの御厚意に甘えているわけにはいかない。一日も早く自らの力で立ち上がって、自分達の足で歩いていけるように、私達の街を再生しよう”という決意は、おそらくどの被災地も共通の想いだと思います。
まだまだ自力で立ち上がるには過酷な状況ですし、仮設を出てちゃんとした家に住めるようになるまで、あと2~3年かかると言われています。
まもなく震災から1年半が経ちますが、あの日の記憶は少しずつ世間からも薄れ始め、プロジェクトのスタッフ達も、自らの足で歩む力を付けていこうと、それぞれ新しいチャレンジを模索し始めています。
そんななか、今も変わらず被災地を気にかけてくださる方々が全国に沢山いらっしゃいます。個人の方も企業の方も、組織や職業、肩書きに関係なく、震災の記憶を共有してくださる人がいる。
その事実に、被災地の方々はいつも勇気付けられています。
そんなわけで、南三陸のスタッフ達も今回の話にとても励まされました。
お盆を1ヶ月前に控えた被災地は、とても繊細な時期にさしかかっている時期です。
しかし無理を承知で、”お盆までに1000本作れますか?”と相談したところ、”できます!大丈夫です!”と二つ返事で快諾してくれました。
そして、予定よりも1週間以上前倒しで、ミサンガを作ってくれました。
今回はみんな、とても大変だったと思います。
現在の被災地は、三歩あるいて二歩下がるという状況で、頑張っても頑張っても、すぐに結果が見えてくるわけではなく、気持ちが折れそうになる時もあります。時には、街の人たち同士の気持ちにすれ違いが生まれることもあります。
そんな色々な事があるなかで、粘り強く一編み一編み、丹念にミサンガを編み続けてくれました。
これらかも、雨の日も風の日も、歯を食いしばって前に進んで、いつの日か”ようやくここまで来たね!”と街の人達と一緒に笑い合える日が来るように。
そんな想いのこもったミサンガが、無事、1000本編みあがりました!
藤田観光さんとの出会いに、そして皆様との出会いに感謝しながら、これからも、この縁を未来につなぎ、次の世代に繋いで行きたいと思っています。
お近くにお越しの際は、是非、実物を見てみてくださいね。
そして引き続き、世田谷近辺の方は三軒茶屋の串かつ ラブルさんでも購入可能です。
長い間ずっと、ミサンガを店頭で販売してくださっている、串カツやさん。
串カツの旨さとリーズナブルな価格に、大満足間違いないお店です。
そしてマスターの、純粋で心根の優しい人柄も魅力の一つですよ。
『串かつ ラブル』
http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131706/13028678/
さて、今回も長文となってしまい、ごめんなさい。
南三陸ミサンガプロジェクトでは、今後も引き続き定番シリーズを編み上げていきます。
そして、9月中旬には新作となる”実りの秋シリーズ”をリリースします。
次回の投稿で新作紹介をする予定なので、皆様お楽しみに~!
まだまだ暑い日が続くようですし、関東東北地方では水不足がささやかれています。
くれぐれもお体に気をつけて、無理なさらないよう、御自愛下さい!!!