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2012年6月11日月曜日

今日は1年と3ヶ月。そして南三陸からのメッセージが届きました!

こんにちは。南三陸ミサンガプロジェクト・東京本部の荒木です。

今日は震災から1年と3ヶ月。皆様、どんな想いで過ごされましたでしょうか?
一介のボランティアである私は、これまでに経験した沢山の出来事を思い返し、とても長い時間だったような、あっという間だったように感じながら、これからも被災地の方々と一緒に過ごしていこう、と決して強い決意ではなく、ボンヤリと自然な流れで考えていました。

さて、近ごろの私は仕事の都合でなかなか南三陸に行けず、ミサンガ作りは南三陸本部に全部まかせっきりです。
そのため応援してくださる皆さんに南三陸の様子をお伝えしたいけど、それが叶わない今日この頃。
かといって、適当にブログを書くわけにもいかず、どうしようかな~?って思っていたのですが、ここは一つ南三陸のスタッフにお願いしちゃおう!と考え、”ブログに載せるメッセージと写真を送って~!”と甘えちゃいました。

そんなわけで、今日は南三陸のスタッフから届いたメッセージとともに、今の南三陸を写した写真を織り交ぜながら紹介していきますね。
南三陸のスタッフ達は恥ずかしがり屋さんが多く、本人の写真や名前は公開できないのですが、どうぞ、最後までお付き合いくださいますよう、よろしくお願いします!

☆南三陸ミサンガプロジェクトのミサンガ制作スタッフからのメッセージです☆


はじめまして。南三陸ミサンガプロジェクト・南三陸本部のメンバーです。
南三陸の事をあまりよく分からない方の為に、震災から今まで体験したことを書きたいと思います。

 3月11日14時46分巨大地震が南三陸を襲いました。
私達家族はその日、家に居ました。妹は高校生でいつもなら夕方に帰宅しますが、その日、急遽先生方の職員会議が開かれることになりお昼頃家に帰っていました。
地震が起きた時、縦揺れなのか横揺れなのか分からないほどで、とても立ってはいられませんでした。
揺れが収まった後、私達は何も持たず、すぐ逃げることにしました。
家の前の国道は、町の中心部へ向かう車や高台へ向かう車で渋滞していました。
私達は避難所へ急ぎ足で向かって行きました。途中、雪が降ってきて、町の方向ではドーンという音、何度もの余震で足が震えパニック状態でした。結局、その日の夜は、恐怖で眠る事も出来ませんでした。
2012年6月2日撮影
また瓦礫が移動しています
瓦礫は街のあちこちを行ったり来たり
一体いつになったら全部なくなるのかな?







 そうして始まった避難所生活は不安だらけでした。震災直後は、避難所に備蓄されていた食料や毛布が全然足りず、とても苦労しました。大勢の避難者で溢れかえっていたため、着替える場所にも事欠く状態でとても大変でした。
 私達は避難所で、食事の配給や調理の補助などを手伝っていました。
体を動かしたり、そこで知り合った方々と話したりすることで気分が紛れていました。
お風呂は二週間位入ることが出来ず、自衛隊の方々が設置してくださってから入ることが出来ました。あの時の感動したこと、ありがたい気持ちは忘れられません。

海岸沿いの公園から津波によって流された大きなSL
未だ同じ場所に放置されています

 その避難所では、約2ヶ月生活し、その後、地元のホテルで3ヶ月お世話になりました。
初めてのホテル暮らしは、慣れない事ばかりで戸惑いましたか、従業員の方々に親切にしていただきました。仮設住宅の抽選も始まり、希望を出した所への入居がようやく決まりました。


沢山の辛い記憶を呼び起こす”公立志津川病院”
一年を超え、ようやく解体作業が始まりました



 仮設住宅へ引っ越したのは8月中旬の暑い日でした。ずっと避難所を共にしてきた方々と離れることは寂しく感じましたが、やっと我が家となる場所に帰れたことにホッとしました。やっぱり自分の家が一番です。
とはいえ、今でも苦労を感じるのは、プライベートがない事。仮設住宅は壁が薄く、隣の方々に気を使わなければなりません。いびきやテレビの音が聞こえることも。


そんな暮らしのなかで、今、強く願うのは、やはり南三陸が震災前のような町に戻ってほしいということです。
なかなか難しいことですが、自然のきれいな活気ある南三陸であってほしいです。
そしてそれ以上に、強く実感するのは、震災から今まで、多くの方々に出会い支えられ、助けられて今があるということ。



新設された市場
少しづつだけど一歩一歩進んでいます


辛い事や悲しい事でどん底にいた私達を救ってくれた皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。それを、なによりも強く感じながら、毎日を過ごしています。


 いつも温かい応援をありがとうございます。皆さんの気持ち、南三陸にきちんと届いています。
まだまだ先が見えず不安は大きいですが、一歩ずつ進んでいきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。
 震災から一年以上経ち、人と人との絆の大切さ、そして、今、家族と一緒にいられることが本当に幸せなことなのだと改めて強く思っています。

☆ おわり ☆

では、今日はこんなところで。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
次回は久々に、南三陸ミサンガの販売協力をしてくださっている方々のご紹介をしたいと思っております。
ジメジメしたうっとおしい季節が続きますが、皆様くれぐれもお体に気をつけて!

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